マザーと呼ばれた犬

慈悲深い犬のお話

南アフリカの動物保護区の責任者であるホール夫人は、リーシャというメスのラブラドールレトリバーを飼っています。

リーシャはこの動物保護区で特別な役割を担っています。それは、親がいない動物の面倒を見る「代理母」という役割です。

リーシャはこれまでに、カバやヤマアラシなど多種多様な30種以上の動物の代理母をしてきました。

取材当時、9歳のリーシャは親に見放されてしまった生後一か月の虎の赤ちゃん3匹を育てるのに大忙し。

リーシャは、どんな動物とでも仲良くなれる不思議な能力を持っています。

リーシャに育てられているチータの赤ちゃんジョシュとジョーダン

リーシャに育てられているチータの赤ちゃんジョシュとジョーダン

3匹の虎の赤ちゃん

3匹の虎の赤ちゃん

取材時には虎の赤ちゃんのお世話をしていましたが、同時に別でヤマアラシの赤ちゃんのお世話も始めていました。

リーシャは、箱の中に入れられ連れてこられた動物を見ると「可哀そうな子だな、自分が面倒を見なければ」と考えているようです。

ホール夫人は言います。

「私たちはリーシャが子犬のころから一緒にいます。リーシャの気持ちは母親そのもの。心配に思う気持ちが全てなのですよ。それは、猫であろうがヤマアラシであろうが、リーシャにとっては関係ないみたい。彼女はどの動物に対しても何の区別もなく、近づき、体を舐めて可愛がります。ヤマアラシの時はちょっと面白かったですが。」

リーシャが面倒を見ている、親を失った一人ぼっちの赤ちゃんカバ

リーシャが面倒を見ている、親を失った一人ぼっちの赤ちゃんカバ

ホール夫人と夫のロブさんは、リーシャと過ごすうちにこの独特な”才能“に気付き、両親から離れてしまった動物たちの代理母をリーシャに任せました。

リーシャ自身、実際に自分の子供を授かったことはないそうですが、動物を育てる姿はとても自然で、まるで本物の母親のようだと夫婦は話します。

しかし、虎は虎の子、カバはカバの子。種族の違う動物ですので、リーシャが動物の赤ちゃんと親しくなりすぎることに少し不安があり、一匹の動物と多くの時間は過ごさせないように意識しているそうです。

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なんて面倒見の良い犬なんでしょうか。生態系を超えた母性愛を感じます。

早くお子様が生まれてほしいですね。

via:Mail Online