一生に一人だけの親友

子犬のエリーのお話。

暗い部屋でただ一人

エリーは暖房もなく、光の届かない暗い家で育ちました。

ロチェスター英国動物虐待防止協会がエリーを保護した時、エリーは白内障を発症していました。その目は影だけを何とか認識出来る程度です。とても可哀想で悲惨な状態でした。

この施設でボランティアとして働くジュリー・ランダーさんは、エリーの状態をとても不憫に思い、エリーを育てようと決心します。

この時ランダーさんは、14歳のジャーマンシェパード「レオ」を飼っていました。

ジュリーさんは言います。

「エリーはとても可哀想な子です。安心して暮らせる特別な家が必要だと感じました。エリーはレオと一緒なら元気になれると確信しました。なぜなら、レオは小さな犬が大好きなんです。エリーを連れ帰ると、思った通りレオはエリーの事がすぐに好きになりました。エリーがレオに懐くのにも時間は掛かりませんでしたね。」

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出典:Dog Heirs

強さとは優しさのこと

そうして2匹は出会い、いつも行動を共にするようになりました。

レオは目の見えないエリーを護り、エリーの目となりました。

2匹で公園へ散歩に行けば、レオはエリーをエスコートし、あちこちに連れて行ってあげるのです。

エリーに近づく犬がいると、レオは低い声で唸り、騒々しく吠えて追い払います。

エリーは怖い時、不安な気持ちの時はレオにぎゅっと寄り添います。

レオはいつでもそれに優しく応えます。

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出典:Dog Heirs

視力と引き換えに失ったもの

エリーが家に来て数ヵ月が経った時、ジュリーさんがエリーの視力回復手術の為に行っていた募金活動が順調に進み、エリーは手術を受けれる事になりました。

そして手術を終えたエリーの視力は無事回復しました。

束の間の幸せでした。その数日後、悲劇が起こります。

レオに腫瘍が見つかりました。癌でした。そして間もなく、レオは息を引き取りました。

エリーは一生に1人だけの、最高の親友を失ってしまいました。

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出典:Dog Heirs

ジュリーさんは思い出しながら言いました。

「レオとエリーの関係は、エリーの視力が戻った後も何も変わりませんでした。エリーが帰ってくると二匹で鼻をこすり合わせ、くっついて丸くなっていました。いつも本当にくっついていました。それはまるで、レオは自身の死期をエリーに悟られないよう、安心させているかのようでした。。。」

via:Dog Heirs