迷子の犬が救ったモノとは…

迷子の犬との出会い

ある日、2人の息子がいるヨランダさんの元に、隣人のステイシーさんが1頭の犬を連れてきました。

その犬は地元の小学校近くで迷子になっていたそうで、ステイシーさんはヨランダさんに「飼い主が見つかるまで面倒を見れないか」と相談を持ちかけました。

ヨランダさんは「今日の所は預かるよ」と快く受け入れました。

ヨランダさん家族は早速飼い主を探すべく、その犬の写真を4,000枚程プリントし、近所のポストに配布したりwebサイトに広告を載せました。

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出典:MashableAsia

中々現れない飼い主

しかし、2~3日経っても飼い主は現れません。

ヨランダさん家族は、その犬と暮らす為に必要なペットグッズを購入し、名前をラリーと名付けました。

とは言え、飼い主が見つれば引き渡さなければならないので、ヨランダさんは2人の息子に対し「預かっているだけだから、この犬を好きになってはダメだよ」と言い聞かせました。

2人の息子(長男 クリスチャン君21歳、次男 アザイア君10歳)がラリーと仲良くなればなる程、別れが辛いものになってしまうから…

異様な状況で起こっていたのは…

ヨランダさんの長男、クリスチャン君はダウン症です。他にも複数の病気を抱えており、少し前にも心臓と腎臓の手術を受けたばかり。

ラリーが家に来て4日。ヨランダさんが仕事を終え帰宅すると、ラリーの様子がいつもと違いました。ラリーが激しく自らの体をドアに打ち付けています。これまで大人しかったラリーが、ヨランダさんに何かを訴える様に吠え続けました。

彼女は「何かおかしい」と直感し、ドアを開けてあげると、ラリーは物凄い勢いでクリスチャン君の部屋に走りました。ヨランダさんも急いで後を追います。

するとそこには激しい発作で、もがき苦しむクリスチャン君が倒れていました。

ヨランダさんがすぐにクリスチャン君のもとに駆け寄ると、ラリーは大人しくなりました。

クリスチャン君を診察した神経医曰く、もしラリーがヨランダさんに緊急事態を知らせていなかったら、クリスチャン君は今頃自分の血の海で窒息していただろうと。

まさに危機一髪の状況。家族は皆ラリーに感謝し、深い愛情を持ちました。

言葉ではなく、伝わるもの

そんな事件を切っ掛けにラリーに愛情を持ったヨランダさん家族。

その感情とは裏腹に翌朝、ラリーをヨランダさんの家に連れて来た隣人のステイシーさんに電話が入りました。

その電話は、ランディーと名乗る男性からでした。ランディーは自身がラリーの飼い主だと言います。ステイシーさんは泣きながらランディさんに「ラリーは私の友人の命の恩人です。ありがとう」と伝えました。

間もなく、飼い主のランディーさんが、車でヨランダさんの家にラリーを引き取りに来ました。

悲しそうに玄関先で泣きじゃくるアザイア君、窓から寂しそうにラリーを見つめるクリスチャン君。

ランディーさんは少し困惑しましたが、思いを巡らせ、こう言いました。

「きっと彼(ラリー)は君たち家族を見つける運命だったのかもしれない。君たち家族がラリーを引き取るべきだ」と。

クリスチャン君はもちろん、ヨランダさんの家族は迷子のラリーによって運命が大きく変わりました。

ラリーのクリスチャン君を救おうとする行動に、家族としての愛情を感じますね。わずかな期間で生まれた絆を感じ、その絆が何よりも尊いものと、ラリーを引き取らずに去ったランディーさんにも感服します。

via:MashableAsia