家族を救った小さな消防士

私と旦那は猫のティンクを飼っています。
2月。とある日の早朝、私は足に何かがドスンと落ちてきた衝撃で目覚めました。

落ちて来た○○とは…

それは猫のティンクでした。

衝撃で目を覚ました私は体を起こしましたが、前日は夜遅くまで外出していたこともあり、頭がスッキリとせずにフラフラとしていました。

頭が冴えない中、ふと考えました。

ティンクはいつもは階段の下で寝ています。寝室がある2階まで上がってくる事はほとんどありません。
寝室に入ってくることの無いティンクが熟睡している私を起こすことも今まで一度もありませんでした。

気づくと周囲は一面真っ白

寝ぼけてはいましたが、すぐに私は部屋のとんでもない異常に気付きました。
部屋に白い煙が充満しており、まるで室内に大きな雲が浮かんでいるようで不気味でした。
私は旦那のルースを起こし、私たちはパニックになりながらベッドルームから飛び出しました。

何とか分厚い煙の中を進んで行きながらも、私はまだ実際に何が起きているのか理解できません。

19歳の息子のジェイクが、弟のスコットの部屋のドアを開けた時、黒い煙が噴き出しました。
スコットの部屋の黒煙は天井まで上り、この時に初めて火災報知器が鳴りました。
スコットが部屋の中から現れましたが、呼吸ができずに苦しんでいました。

私は即座に火事と判断して大急ぎで消防署に電話を掛けました。
「できるだけ早く家から離れて下さい」と指示を受けました。

私たちは全ての財産を残し家を離れることに,すごく葛藤しましたが、選択肢はありませんでした。ティンクも脱出したものだと思っていました。

数分も経たず、6台の消防車が駆けつけてくれました。私はぼんやりと家を眺めながら道路に立ち尽くしながら出火原因は隣の家であることに気づきました。
隣人の彼女は何とか脱出できていましたが、大量の煙を吸い込んでおり病院へ搬送されました。窓から噴き出す煙は恐怖で見ていられなかったです。

30分ほどで完全に消火して、2件の家は水浸しになってしまいました。

ふと逃げ出したと思っていたティンクを探しましたが姿がどこにもないのです。旦那のラスは、危険を承知で家に戻りティンクを探しました。

暫くすると彼はティンクを抱きかかえ現れました。ティンクは明らかに衰弱しており彼の腕にグッタリもたれかかっていました。ティンクは息をしておらず、舌がダランと出ていました。食器棚の裏でティンクを見つけたそうです。私たちは絶望しました。ティンクは私たちを助けて、逃げる途中で死んでしまったと。。。。。

消防士はティンクに酸素ボンベをつけて回復を試みました。しばらくすると、今でも信じられませんがティンクは大きく息を吸い込み、激しく咳き込みました。奇跡の瞬間でした。彼女は生きていました。煙のせいで意識が朦朧としていましたが生きています。すぐ獣医に見せて、抗炎症作用の注射を打ってもらいすすを落とすために体を洗っている時に水を嫌って抵抗するまで回復しました。

私たちの家は、住むことが不可能な状態になってしまったので、ホテルに1カ月ほど住みました。その間ティンクは娘のレスリーの家に預けました。

私たちは、あのトラウマから立ち直るのに数週間かかりました。

家の一角は焼け落ち、家財道具は修復不能な状態です。その中でも辛かったのが、すべての写真を失ったことでした。とても絶望的しましたが、それでも私たちは全員生きている。と強く思いました。

トラウマを抱えているにはティンクも同じで、娘の家に会いに行ったときにティンクは、おびえた声で鳴き、私が膝に乗せようとしても拒むのです。

私たちは家を改装することにし、その間は賃貸アパートに移動しました。そして、ついにティンクも私たちの元に戻ってきました。

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化学捜査班の細かい原因究明で、火元は電気系統だと判明しました。煙は通気口をかなりのスピードで通り一瞬で家中に充満したそうです。

消防士曰く、あと6分脱出するのに時間がかかっていたら、みな死んでいただろうと。。ティンクの第六感が私たちの命を救ったのです。彼女は私たちを見捨てることができたのに、そうはしなかった。。一番危険な煙で充満した部屋に戻ってきて私たちを助けてくれたのです。

一般的に猫は利他主義ではないと思われていますが、ティンクだけは例外です。

via:theguardian